ほうれい線を消すのにプラセンタが効くって本当?

プラセンタはエイジングケア成分として注目されて美容外科で使用される他、サプリメントや化粧品にも配合されています。

肌にハリを与える成分で、ほうれい線を消すのにも有効とされていますが、ちょっと分りにくい成分でもありますね。

 
プラセンタとはどのような成分で、ほうれい線の改善にどう関係しているのかについて解説します。

ほうれい線の原因は?

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ほうれい線は、頬と口周りの筋肉の境目にできる線です。

年齢を重ねると目立ってくる印象があるほうれい線ですが、この原因は何なのでしょうか?

原因1:紫外線・老化・肌の乾燥

肌にハリを与えているのは、コラーゲンやエラスチンから成る真皮層の弾力組織です。

加齢や紫外線の影響でこの弾力組織が劣化すると、肌がたるみ、ほうれい線が目立つようになります。

 
弾力線維の劣化は、年齢よりも紫外線の影響が大きいことが知られています。

肌の乾燥はバリア機能を低下させて紫外線の侵入量を増やすので、慢性的な乾燥肌はほうれい線にも影響を及ぼします。

 
また乾燥による表皮の水分不足も、ほうれい線を目立たせる原因の一つです。

原因2:顔のむくみ

むくみとは、余分な水分や老廃物が体内(皮下組織)にたまっている状態を指します。

顔がむくんで皮下組織に水が溜まると、重くなって垂れ下がるので、ほうれい線の影が濃くなります。

 
むくみは「たるみ」のある部分に出やすいので、たるみによって生じたほうれい線はむくんだ時にさらに目立つようになります。

原因3:生活習慣

偏った食生活は、さまざまな面からほうれい線の原因となります。

糖質の摂り過ぎで顔周りに皮下脂肪が付けばほうれい線が目立ちやすくなりますし、タンパク質やビタミンが不足しても、肌の弾力が低下して頬のたるみを引き起こします。

 
また、つい無意識にやってしまう癖にも注意が必要です。

頬杖をついたり、姿勢が悪く猫背になっていると、顔の筋肉を不自然に引っ張るためほうれい線ができやすくなります。

 
慢性的な睡眠不足やストレスも、肌への血行を阻害して弾力線維を劣化させ、ほうれい線にも影響を及ぼすため、注意が必要です。

プラセンタでほうれい線は改善できる?

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エイジングケア化粧品などによく配合されているプラセンタは、ほうれい線の改善に効果があるのでしょうか?

プラセンタってどんなもの?

プラセンタとは「胎盤」を意味する英語です。人や動物の胎盤から抽出した「プラセンタエキス」は、医薬品、化粧品、サプリメントなどに利用されています。

プラセンタエキスは単一の成分ではなく、アミノ酸やビタミン、ミネラルなど多くの成分が含まれています。

 
医薬品に使われるものは人の胎盤から取られたものですが、化粧品やサプリメントに含まれるプラセンタは、豚または馬の胎盤から取られたものが多いです。

以前は牛のプラセンタも使われていましたが、狂牛病(BSE)の発生以後は使用されていません。

 
植物性プラセンタというものもありますが、これは「動物のプラセンタエキスに含まれるアミノ酸などの成分組成を真似たもの」という意味で、厳密にはプラセンタ(胎盤)とは言えません。

プラセンタはどうやって取り入れる?

プラセンタを取り入れる方法には、医薬品(注射)、食品(サプリメント・ドリンク)、化粧品があります。

人プラセンタは、医薬品にだけ使われていて、人プラセンタを配合したサプリメントや化粧品はありません。

 
美容外科や皮膚科の美容注射に使われているのも人プラセンタです。

次の章で述べるように、プラセンタには様々な健康・美容効果がありますが、取り入れ方によって期待できる効果には違いがあります。

 
注射では効果が実証されていても、食品や化粧品では効果が確認されていないものや、期待できないものもあります。

プラセンタの効果を考えるときは、注射・食品・化粧品のそれぞれで期待できる効果を混同しないように注意する必要があります。

プラセンタの美容効果は?

プラセンタの美容効果でもっとも注目されているのは、プラセンタエキスに含まれる「成長因子」による肌細胞の増殖促進です。

胎盤には、胎児の成長を促がす様々な成長因子が含まれています。

 
その中には、表皮細胞のターンオーバーを促進する上皮細胞成長因子(EGF)や、真皮層でコラーゲン産生を活性化する 線維芽細胞増殖因子(FGF)などがあります。

これらの成長因子には、「ターンオーバーを正常化して肌のバリア機能を高める」、「コラーゲンを増やして肌にハリを与える(ほうれい線を目立たなくする)」などの美容効果があります。

 
真皮層のコラーゲンを増やす効果は、プラセンタ注射では確認されていますが、食品では実証済みとは言えません。

また化粧品も、真皮層に対する直接の作用はありません。

 
化粧品に配合されたプラセンタからは、上皮細胞成長因子による美容効果が期待できます。

また保湿効果があるアミノ酸や糖類が含まれているので、肌の保湿にも役立ちます。

ほうれい線対策でプラセンタを摂る時の注意点

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プラセンタは生物由来の成分なので、摂取する時にはある程度の注意が必要です。

プラセンタを取り入れる時は、どんな点に注意したらよいのでしょうか?

プラセンタに副作用はある?

美容のためのプラセンタ注射は皮下注射です。

プランセンタの摂り方としてはもっとも効果が大きい方法ですが、医薬品なので副作用が出ることがあります。

 
めったにないものの、悪寒・発熱・赤み、発疹、痛み、などがプラセンタ注射の副作用として報告されていますが、ほとんどの場合半日くらいで症状は消えます。

またまれに、プラセンタのタンパク質にアレルギー反応を起こす人がいます。

 
サプリメント等の経口摂取やプラセンタ配合の化粧品では、健康被害はほとんど報告されていません。

ただし、プラセンタは単一成分ではなく、多くの成分を含む抽出エキスなので、バリア機能が低下した肌に化粧品を使用するとアレルギーや炎症を起こす可能性があります。

 
万が一心配な症状が出たら、服用・使用を中止して医師に相談しましょう。

プラセンタサプリは原材料に注意

プラセンタサプリは製造工程で厳密な微生物チェックと殺菌処理をしているので、安心して使用できます。

しかし、粗悪品はその限りではありません。信頼できるメーカーのものを使用しましょう。

 
将来的には既存のチェックをすり抜けるウィルスの出現もないとは言えないので、感染症などのリスクがゼロとは言えません。

ただし、これは全ての食品に言えることなので、過剰に心配する必要はありません。

 
また使用が禁止された牛プラセンタと同様に、羊プラセンタにも注意が必要です。

羊は狂牛病に似たスクレイピーという病気にかかることがあり、通常はこれらの発症歴のない、オーストラリア産やニュージーランド産のものが使われています。

 
しかし海外製のサプリメントなどは、これが徹底されているとは言い切れません。

羊プラセンタを配合した製品を使う場合は、原産国に注意しましょう。

プラセンタ注射の安全性は?

プラセンタ注射は、厚労省で認可されたヒトプラセンタを使用しており、製造法も厳密に管理されているので、安全性が高い施術です。

しかし、美容外科の施術にはプラセンタ注射に限らず一定のリスクがあるので、施術前にはよく確認しましょう。

 
また、プランタ注射を受けた人は「生物由来成分の利用による理論上のリスクは否定できない」という理由で、献血をすることができなくなります。

この点もあらかじめ承知しておきましよう。

 
この用心深い決定には、過去の血液製剤による肝炎やエイズの薬害事例が影響しているようです。

参考

プラセンタの利用方法と注意点クラシエ

 
プラセンタのほうれい線改善効果について解説しました。リスクを理解したうえで上手に取り入れて、エイジングケアに役立てて下さい。

 
   保湿化粧水・クリームのおすすめは?

 

この記事のまとめ

  • ほうれい線が濃くなるのは、紫外線や加齢による真皮層の劣化が主な原因
  • プラセンタエキスは人や動物の胎盤から抽出される成分で、細胞の増殖を活性化する働きがある
  • プラセンタを取り入れる方法には、美容注射、サプリ、化粧品などがある
  • ほうれい線の改善に最も効果が期待できるのは美容注射
  • プラセンタは安全性の高い成分だが、生物由来成分なのでリスクがゼロとは言えない