肌ハリ対策!「エラスチン」について知ろう

エラスチンの保湿効果

肌のハリに深い関わりがある「エラスチン」という成分をご存知でしょうか?

エラスチンは真皮層で作られて、コラーゲンと共に肌のハリや弾力を守る重要な役割を担っています。

 
これまでコラーゲンが肌のハリを保つ成分として注目されてきましたが、最近ではエラスチンの働きが明らかになるにつれて、その注目度が高まっています。

今回は、エラスチンにはどんな働きがあり、その働きを守るために何が必要かを解説します。

エラスチンってどんな成分?

エラスチンを含む化粧品

エラスチンの名は、「伸縮自在の、しなやかな」という意味の英語elasticからきています。

肌の若さに欠かせないエラスチンとはどのような成分なのでしょうか?

エラスチンとは

エラスチンは真皮層の構成材料の一つで、コラーゲンと共に肌のハリや弾力に関わる成分です。

ゴムのような伸縮性に富んだ繊維状のタンパク質で、血液で運ばれるアミノ酸を材料にして、真皮の繊維芽細胞で合成されます。

 
エラスチンは真皮層以外でも、関節のじん帯や血管など、柔軟性と伸縮性が必用な組織に多く含まれています。

化粧品にもエラスチンが配合されており、その場合は肌にハリを与える成分ではなく、保湿成分として働きます。

真皮層で肌を支える

表皮の下にある真皮は、厚さ約2mmのしなやかで丈夫な組織です。

バッグなどの革製品の材料は動物の真皮部分だと言えば、その丈夫さが分りますね。

 
真皮層の約70%はコラーゲンで、肌にハリと弾力を与える役目をしています。

エラスチンは、量的には真皮層の約2%を占めるだけですが、繊維状のコラーゲンを束ねて網目状の弾力構造を維持する重要な役目をしています。

 
コラーゲンというと、ぷるぷるのゼリー状のものをイメージすることが多いと思いますが、真皮層のコラーゲンは、柔軟で非常に強固な繊維状の組織です。

しかし、コラーゲンだけでは真皮層の柔軟組織の網目構造を維持することはできず、コラーゲンよりも伸縮性に富むエラスチンがコラーゲン繊維を束ねることで、肌のハリが保たれます。

 
皮膚に限らず、血管でもじん帯でも、コラーゲンのあるところにはエラスチンがあり、両者がセットになることで強靭さとしなやかさが生まれます。

またエラスチンは、表皮と真皮をつないでズレないようにする役割も果たしています。

加齢とともに減少する

真皮層のエラスチンは、20歳くらいをピークに、40代以降は徐々に減少します。これはコラーゲンも同じです。

エラスチンやコラーゲンは、真皮内の代謝活動によって、日々新しく生まれ変わっています。

 
しかし、加齢とともにこれらを合成する繊維芽細胞の働きが低下して、分解のスピードに生産が追い付かなくなってきます。

コラーゲンとエラスチンには深い関係があり、コラーゲンの生産が減るとエラスチンの生産も減り、コラーゲンの生産が増えるとエラスチンの生産も増えます。

 
加齢によってコラーゲンやエラスチンが減ると、肌の柔軟性やハリが失われてきます。

とくにコラーゲンを束ねるエラスチンの減少は、肌のたるみの原因になります。

エラスチンの減少を防ぐには?

肌にエラスチンを補給

エラスチンは加齢とともに減るとはいえ、対策次第でその減り方は大きく変わります。

エラスチンの減少を防ぐには、どんな対策が有効なのでしょうか?

エラスチンが減る原因は?

エラスチンが減る大きな原因になるのが紫外線で、その影響は加齢よりも早く現れます。

紫外線をあまり浴びなかった人は70代、80代でも肌のハリを保っていますが、大量に紫外線を浴びた人は50代、60代で肌のハリを失い、しわができます。

 
また若い人では手の甲と腕の内側の肌にほとんど差がありませんが、年齢が行くほど差が出ます。

紫外線を浴びる手の甲は色が黒くなるだけでなく、ハリを失ってしわが増えるのです。

 
紫外線の中でも波長が長いUVAは、真皮層にまで侵入してコラーゲン同士を結びつけているエラスチンを破壊して、肌のハリを失わせます。

紫外線は同時にコラーゲンにもダメージを与えます。

 
このようなエラスチンやコラーゲンの劣化・減少は「光老化」と言われ、加齢よりも肌のハリを奪う大きな原因になります。

紫外線などによって生じる活性酸素を減らす「抗酸化作用」の低下や、糖分の摂りすぎなどによって生じるタンパク質の「糖化」もエラスチンの劣化・減少につながります。

 
また、ストレスによる自律神経の乱れは、肌の血行を悪くして、エラスチンの合成に必要な栄養の供給を妨げることになります。

化粧水からエラスチンを補充できる?

エラスチンは保湿成分として多くの化粧水などに配合されています。

高い保湿力のある成分ですが真皮層までは届かず、そこで失われたエラスチンを回復させる効果はありません。

 
エラスチンが配合された化粧品が「アンチエイジング化粧品」と呼ばれることがありますが、真皮層のエラスチンを増やす作用がある、という意味でありません。

またエラスチンを配合したサプリメントもありますが、食品として摂るエラスチンは消化・分解されてアミノ酸として吸収されるので、タンパク質の栄養素という以上の意味はありません。

 
真皮層で網目構造を作り肌にハリをもたらすは、真皮の繊維芽細胞で作られたエラスチンに限ります。

コラーゲンにも同じことが言えます。

正しいケアで肌のハリを守ろう

スキンケアで真皮層にエラスチンを補充することはできませんが、ケアによって肌のバリア機能を高めることは、紫外線などによる真皮層のダメージを減らすために有効です。

バリア機能高めるために「保湿」は最も大切でケアで、化粧水などに含まれるエラスチンも保湿成分としては高い性能があります。

 
先ほど述べたように「紫外線対策」も肌のハリを保つために欠かせないケアです。

1年を通した紫外線対策で生涯に浴びる紫外線量を減らすことが、「光老化」を遅らせて若くハリのある肌を保つことにつながります。

 
肌のハリをまもるためには、生活習慣の見直しも重要です。

睡眠不足は、肌に大きなストレスを与え、老化を早める原因になります。早寝早起きの習慣をつけて、十分な睡眠を心掛けましょう。

 
食生活では、「糖化を早める炭水化物の摂りすぎを避けて、バランスの良い食事をする」、「抗酸化作用を高める食物を積極的に食べる」、などの対策が有効です。

抗酸化成分には、ビタミンC・E・B群、野菜に含まれるカテキンやアントシアニンなどのポリフェノールなどがあります。

 
エラスチンの肌での役割と、それを減らさないための対策について解説しました。ハリのある若い肌を保つために、ぜひ参考にしてください。

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この記事のまとめ

  • エラスチンは真皮層でコラーゲンと共に肌のハリを作っている
  • 伸縮性に富んだ繊維状のタンパク質で、コラーゲンを網目状に結合する働きがある
  • エラスチンは、20代をピークに加齢にともなって減少する
  • エラスチンを減らさないためには紫外線対策が重要
  • 化粧品に含まれるエラスチンは、肌を保湿してバリア機能を高める効果がある
  • 生活習慣の改善、食生活の見直しでエラスチンの減少を抑えることができる