乾燥肌の原因と対策は?

乾燥肌の自覚がある女性は70%以上と言われています。

乾燥肌は顔色がくすんで見えるだけでなく、ニキビやシミができやすい、肌の老化が早く進むなどの重大な影響があります。

 
乾燥肌は一進一退を繰り返してなかなか改善しない傾向があります。今回は、その原因と対策について解説します。

乾燥肌の原因1:紫外線

紫外線による肌の乾燥

乾燥肌の原因というと保湿不足がまず頭に浮かびますが、紫外線も大きな原因です。

紫外線で肌が乾燥するのはなぜ?

紫外線は角質の主成分であるケラチンにダメージを与え、肌のバリア機能を低下させます。

バリア機能が低下すると、肌は水分を保つことができず乾燥します。

 
ケラチンは丈夫なタンパク質ですが、その強さは「シスチン結合」というタンパク質線維の結びつきで作られています。

紫外線を浴びることで発生する活性酸素は、このシスチン結合を破壊して、角質をもろくする作用があります。

 
また、角質層にある細胞間脂質も、紫外線によって変質して水分を保つ力が低下します。

このように紫外線による角質や細胞間脂質の変性・劣化は、肌の乾燥の大きな原因になります。

紫外線による乾燥は、肌が老化する原因にも!

肌が乾燥してバリア機能が低下すると、肌内部に侵入する紫外線量が増えて、肌の老化を早めます。

紫外線の中でも波長が長いUVAは肌の真皮層まで侵入して、肌のハリを作っているコラーゲンやエラスチンを劣化させます。

 
UVAのダメージは長年にわたって蓄積し、しわやたるみの原因になります。

これは肌の「光老化」と呼ばれ、加齢による肌の老化よりも早く現れます。

日焼け止めの選び方に注意!

紫外線対策に日焼け止めは必須アイテムですが、選び方を間違えると肌を乾燥させる原因になります。

日焼け止めはSPFやPAの数値が高いものほど効果が長時間持続しますが、その分肌への負担も大きくなります。

 
屋外でのレジャーなど、強い紫外線を長時間浴びる訳でなければ、必ずしも一番効果の高い日焼け止めを使う必要はありません。

むやみに強力な日焼け止めを使うのではなく、天候や外出時間に合わせて適切な強さのものを選ぶことが重要です。

 
肌に密着するリキッドタイプのファンデーションは紫外線防止効果が高く、汗にも強いメリットがありますが、毎日使っていると肌への刺激や負担が大きく、乾燥しやすい肌になるため注意が必要です。

乾燥肌の原因2:生活習慣の乱れ

生活習慣

肌に潤いを与える水分の多くは、肌の内側から供給されます。肌の健康を守る栄養素も同じです。

肌を内側からケアするために欠かせないのが、正しい生活習慣です。

 
生活習慣の乱れは、肌の潤いにどのような影響を与えるのでしょうか?

夜更かしは乾燥肌の原因になる?

肌の乾燥や肌荒れの大きな原因になるのが、睡眠不足です。睡眠は心身の「休息タイム」であると共に「修復タイム」でもあります。

睡眠中は成長ホルモンの分泌が盛んになり、ダメージを受けた組織のメンテナンスが活発になるのです。

 
睡眠不足になると、成長ホルモンの分泌が低下して、昼間ダメージを受けた肌の回復も進みません。睡眠時間だけでなく、睡眠の質も大切です。

毎晩1時や2時に就寝するような夜更かしは、人の自然な睡眠のリズムに逆らう行為なので、深い睡眠をとることが難しくなります。

乾燥肌を予防する食生活は?

現代は極端なダイエットでもしない限り、食事の絶対量が不足することはありません。

しかし世の中が便利になりすぎて、かえって食生活に偏りが生まれ、栄養のバランスが悪くなっている人が増えています。

 
とくに一人暮らしなどで、コンビニ弁当やファストフードに頼る食事をしていると、栄養に偏りが生じがちです。

「手間のかからない食事」は、糖質や脂質が過剰になり、タンパク質やビタミン、食物繊維が不足することが多いので注意しましょう。

 
肌の乾燥を防ぐ食生活のポイントは、朝食をきちんと食べること、良質のタンパク質を摂ること(肉だけでなく魚も食べる)、美肌のビタミンといわれるビタミンA・C・E・B群を不足させないこと、などです。

意外と見落としがちな、ストレスによる肌荒れ

ストレスで眠れない、食欲が落ちる、というのは誰もが経験することですね。

これは強いストレスを受けると自律神経の交感神経が優勢になり、心身が「緊張モード」になるからです。

 
緊張モードは皮膚の毛細血管を収縮させて、肌への水分や栄養の供給を滞らせます。

ストレスが長期間続くと、血行の低下による肌荒れや乾燥の原因になるのです。

 
消化器官も緊張モードの時は活動が低下するので、慢性的なストレスは栄養の吸収も阻害します。

辛いこと、悲しいことだけでなく、結婚や昇進などの嬉しい出来事もストレスになることがあります。

 
本人が意識していないストレスの方が体への影響は大きいとも言われるので、注意が必要です。

乾燥肌の原因3:間違ったスキンケア

間違ったスキンケア

スキンケアの間違いが乾燥肌の原因になるのは当然ですが、その中にも案外気づきにくいものがあります。

それはどのようなものでしょうか?

洗顔やクレンジングは「優しく丁寧に」

バリアの役目を終えた古い角質は、垢となって自然に剥がれていきます。

洗顔やクレンジングで「古い角質を落とそう」とか「毛穴の汚れを落とそう」と考えると、洗い過ぎになりがちで、必要な角質まで剥がしてしまうことになります。

 
「現役のバリア」として働いている角質を剥がすと、当然保湿力が低下して、肌は乾燥します。

また肌は保湿力が低下すると、それをカバーしようとしてターンオーバーを早めて角質を量産するようになります。

 
こうして量産された角質は質が悪く、角質層は厚くなるだけでバリア能力はそれほど回復しません。

このように角化が亢進した肌は、くすんで透明感を失うと共に、ポロポロと皮がむけたり粉をふくなどの乾燥肌特有の症状が現れます。

 
濡れた角質はとくに剥がれやすくなっているので、洗顔やクレンジングはゴシゴシ擦らずに優しく丁寧に行なうことが重要です。

洗浄力の強すぎる洗顔料やクレンジング剤も、角質層にダメージを与えて乾燥肌の原因になります。

化粧水はたっぷり使う

高価な化粧水をチビチビ使うよりは、手ごろな価格の化粧水をたっぷり使う方が効果的です。

化粧水の役割は、乾燥肌を修復することではなく、肌が自分の力でバリア機能を回復するまで保湿をサポートすることです。

 
そのためには高級化粧品に配合されている特殊な成分が必要なわけではなく、むしろバリア機能が弱っている肌には余計な刺激になる可能性があります。

肌のバリア機能は私たちが考えているよりも優秀で、たとえ保湿に必要な成分であっても、簡単には外からの侵入を許しません。

 
化粧水を角質層に浸透させるには、ある程度たっぷりと使う必要があります。

時間をかけたスキンケアは逆効果?

洗顔し過ぎは、角質の剥がし過ぎにつながりやすく、乾燥肌の大きな原因になります。石けん洗顔の時間は30秒以内が目安です。

また入浴や洗顔の後は、時間を置かずにすぐ保湿することが重要です。

 
入浴後10分間保湿せずに放置すると、肌の水分量は入浴前よりも低下してしまうと言われています。

保湿した後も時間をおかずに、乳液やクリームでカバーしましょう。

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下記では乾燥肌に関する様々な情報を紹介していますので、ぜひ参考にしてください。

乾燥肌対策、ここがポイント!

乾燥肌を改善する化粧品

乾燥肌対策で、ぜひ押さえておきたいポイントがあります。一緒に見ていきましょう。

紫外線対策を万全にする

シミ予防だけでなく乾燥予防のためにも、紫外線対策は重要です。

紫外線を浴びると、肌のバリア機能がダメージを受けて保湿能力が低下し、乾燥しやすくなります。

 
乾燥対策というと保湿に気がとられがちですが、紫外線対策を怠ると乾燥肌は改善しません。

乾燥肌の人は、日焼け止めを塗ると肌が乾燥すると言って使いたがらない傾向があります。

 
しかし紫外線の害は、日焼け止めによる肌の負担よりずっと大きいので注意しましょう。

肌への刺激を最小限に

乾燥肌のときは、肌のバリア機能が低下しているので、なるべく肌に刺激を与えない注意が必要です。

こする、引っ掻くなどの物理的な刺激だけでなく、化粧品や日焼け止めが肌に与える刺激も要注意です。

 
美白成分の中には肌への刺激になるものも多いので、乾燥肌の時はできるだけ刺激の少ないものを選びましょう。

日焼け止めも、紫外線防止効果が高いものほど肌への負担も大きいので、その日の天候や行動予定に合わせて適切な強さのものを使うことが大切です。

ストレス解消はお肌にも嬉しい!

ストレスは自律神経の働きを乱して、肌への血行を低下させます。それによって水分や栄養の供給が不足し、肌は内側から乾燥していきます。

精神的なストレスだけでなく、睡眠不足や偏った食事による身体へのストレスも乾燥肌の原因になります。

 
精神的なストレスの解消は一筋縄ではいかない面があるので、まず生活習慣を改善して身体的なストレスを減らすことを考えましょう。

 
乾燥肌対策の成功の目安は、冬でも乾燥を感じない肌になることです。

そんな根本的解決のために何が必要かを解説しました。ぜひ参考にしてください。

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