保湿成分「スクワラン」について



スクワランは私たちの肌にもともと存在する保湿成分の一つで、お肌の健康と美しさを保つのに重要な役割を担っています。

このページでは、スクワランについて分かりやすくご紹介していきたいと思います。


スクワランってなに?

基礎化粧品などの成分表示欄などでよく目にする「スクワラン」は、植物やほ乳類などから抽出した「スクワレン」という成分に水素を加え、化学的に安定させたものです。

スクワラン・スクワレンは人間の体内でも生成され、そのほとんどが皮脂に含まれています。皮脂に含まれたスクワランは汗や水分と混じり合い、天然のクリームと呼ばれる皮脂膜となり、肌を外界からの刺激や乾燥、紫外線などから守っています。


このスクワランは残念ながら20~30代を境に生成量が減少し、肌の潤い不足の原因となることが分かっています。そのため、スクワランの減少に合わせて不足分を補って、肌の潤いや水分量を守ることが大切だと言われています。

健康な肌は皮脂に3~4%程度のスクワランが含まれており、肌のバリアとなる皮脂膜が正常に機能しているとされています。このことからも、不足しがちなスクワランの補給が大切だということがお分かりいただけると思います。


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スクワランの原料


※写真はイメージです。


スクワランは肌の潤いを保つのに欠かせない成分のため、様々な化粧品に配合されています。そんなスクワランですが、原料によっていくつか種類があるということは意外に知られていないようです。

具体的には、深海魚から採れるスクワラン、植物性スクワラン、化学合成されたスクワランの3つが代表的なものとなります。

1.深海魚から採れるスクワラン
スクワランというと深海鮫が原料というイメージが強いのではないでしょうか?深海鮫の肝油を由来とするスクワランは歴史が長く、世界的に見てもシェアN0.1となっています。

化粧品や工業用として用いられているスクワランの大半は、深海鮫の肝油から抽出されたもので、その安全性の高さには定評があります。最近では、純度99.9%以上といった高品質のスクワランも多くリリースされていますが、これらも深海鮫の肝油由来のものが多くなっています。


2.植物性スクワラン

植物性スクワランはオリーブオイルや紅花油などを由来としたものです。植物オイルからスクワランを抽出する技術は近年になって確立したため、深海鮫由来のスクワランと比較すると歴史は少し浅くなっています。

価格的には深海鮫の肝油から採れるスクワランと同じくらいとされていますが、純度は若干下がるという研究結果もあります。植物性ということで最近人気が高まりを見せています。


3.化学合成されたスクワラン

石油などを原料として化学的に合成されたスクワランも存在しますが、他の種類のものと比較するとそのシェア、使用される割合は低いものとなっています。

その理由として、化学的に合成されるスクワランは複雑な合成過程を必要とするため、天然のスクワランと比較してコストが高くなることが挙げられます。

現在、深海鮫肝油に由来した天然スクワランの抽出技術はかなり進歩を見せており、高品質スクワランが十分に供給できる体制が整っています。そのため、わざわざコストが高い合成スクワランを使用する理由はない、というのが現実のようです。

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スクワランの美容効果について



スクワランの美容効果には以下のようなものがあります。

1.新陳代謝に欠かせない酸素を供給する

肌の新陳代謝を正常の保つのに、皮膚呼吸は大変重要な要素となります。しかし、基礎化粧品やコスメの中にはこの皮膚呼吸を妨げる成分などが含まれている場合があり、お肌を痛める原因となっているケースもみられます。

これに対し、スクワランには酸素を供給する働きがあり、皮膚呼吸を促進させるとされています。

2.古い角質を落とす

角質は肌の表面を覆って、紫外線や外界からの刺激から肌を守っています。この角質は表面にある古くなったものから自然に剥がれ、新しい角質と入れ替わるというサイクルを持ちます。

しかし、生活習慣や体調の乱れてしまうと、古い角質がどんどん肌に溜まり、肌の正常な新陳代謝を妨げるという問題が生じてしまいます。スクワランには角質が肌表面で固まるのを防ぎ、肌を柔軟にしながら古い角質をスムーズに剥がす「角解作用」があります。

3.浸透作用

スクワランは粒子がとても細かく、肌に良く浸透するという性質を持ちます。一説によると、スクワランを皮膚に塗ると0.5秒足らずで肌に浸透し、1分程度で毛細血管に到達するとも言われています。

さらに、肌に吸収されたスクワランは他の成分が肌に浸透するのを助ける効果(ヴィークル効果)もあるそうです。そのため、美肌作りに欠かせないセラミドはヒアルロン酸といった美容成分と一緒に使用することで、より効率良く有用な成分を肌に取り入れやすくなる、というメリットが得られます。

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スクワランのスキンケア方法



スクワランには新陳代謝を活発にしてターンオーバーを調えたり、肌をしっとりと保湿する効果などがあります。この効果・作用を最大限に活かすため、スキンケアに用いる際にはちょっとしたポイントを押さえることが大切になります。

ポイント1 肌に塗る前に汚れをきれいに落としておく

スクワランは元々人体に存在する成分のため、肌表面の皮脂バリアに弾かれてしまう心配はありません。しかし、スクワランの持つ浸透力をしっかりと活かすためにも、肌表面の汚れをきれいに落とし、清潔な肌にスクワランを塗ることを心がけましょう。

ポイント2 肌が湿った状態で塗布する

スクワランは洗顔後に化粧水をつけた後、まだ肌が湿っているうちに塗布するのがおすすめです。

これは、スクワラン自体が浸透しやすくなるだけでなく、化粧水に含まれたヒアルロン酸やセラミドといった美容成分がスクワランのもつヴィーグル効果によって、より肌にしみ込みやすくなるのを狙うという意味もあります。

また、顔が乾く前にスクワランの油分を肌になじませると、自然に乳化して肌表面に広がり、肌のバリア機能を高める効果も期待できます。

ポイント3 塗布後に軽くマッサージをする

スクワランは肌なじみが大変良いため、なにも考えずに肌に塗るだけでもすんなりと浸透します。

しかし、塗った後に軽くマッサージをすることで、スクワランの持つ角解作用で古い角質が取り除かれやすくなり、肌の新陳代謝が促進されます1~2分程度のマッサージで十分なので、是非試してみて下さい。

スクワランを使ったスキンケア方法は「化粧水の後の湿った肌に塗布する」という非常にシンプルなものです。シンプルなだけに毎日のケアに取り入れやすいので、一手間プラスしてみることをおすすめします。

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また、もう一つスクワランのスキンケアで大切なのが、純度の高い製品を選ぶということです。高品位のスクワランほど肌への刺激が少なくなりますので、商品を選択する際、純度のチェックは怠らないようにしましょう。

保湿成分「スクワラン」についてのまとめ

  • スクワランは人体に元々存在し、美しく潤いのある肌に欠かせない成分
  • スクワランは原材料によっていくつか種類があり、代表的なものは深海鮫由来のものとなる
  • スクワランの生成量は30代をピークに減少するため、不足分を補うことが重要になる
  • スクワランにはヴィーグル効果があり、ヒアルロン酸やセラミドといった美容成分と併用すると効果的
  • スクワランを使ったスキンケアは「化粧水後の湿った肌に塗布する」というシンプルなもの

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